中空土偶

第10回日臨技北日本支部医学検査学会

学会長挨拶

令和4年度日臨技北日本支部医学検査学会(第10回)を一般社団法人北海道臨床衛生検査技師会の担当で、令和4年11月12日、13日に函館国際ホテルを会場として開催いたします。

本学会のテーマは、「原点回帰~臨床検査技師だからできること~」としました。

新型コロナウイルス感染症の拡大により社会情勢に大きな変化が見られた中、ウイルスのPCR検査、抗原検査が注目を浴びました。さらに、ワクチン接種を行うことが特例で認められるなど、臨床検査技師も各種メディアで取り上げられるようになり、医療従事者の一員としての役割を再認識されたことと思います。また、法改正により昨年10月から臨床検査技師の業務に10の行為が追加され、タスク・シフト/シェアに関する厚生労働大臣指定講習会も本格的に開催されるようになりました。これらは臨床検査技師として元々備えてきた知識、技術があってこその業務拡大であると考えます。今一度、原点に立ち返り、臨床検査技師だからできることを見直し、業務拡大への対応力向上、そして、より多くの患者さんに貢献できるような臨床検査の発展に繋がる学会にしたいと考えております。

学会の内容につきましては、特別講演2題をはじめ、一般演題、教育講演、シンポジウム、パネルディスカッション、ランチョンセミナー、機器試薬展示会等を企画しております。

北日本支部は日本の面積の40%あまりを占め、北海道から新潟県まで直線距離で約1,000kmに渡る広大な支部です。今回、その中間地点に近い函館を開催地としました。北海道新幹線も開通し、本州からの交通の便も良くなりました。コロナ禍により、対面での人の交流が難しい状況が続きましたが、是非、異国情緒あふれる函館にお越しいただき、最新の知見に接し、交流を深めていただきたいと思います。

北海道臨床衛生検査技師会会員一同、心よりお待ち申し上げます。

早坂 光司

早坂 光司
(北海道大学病院 検査・輸血部)